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コロナウイルスを恐れるな。小沢代表からのメッセージ

禅道会 小沢先生

前回、コロナウイルスに対する不安感を一人ひとりがどう払拭するか、マインドワンダリングにならないようにするにはどうすればいいかをトピックス記事に書いた。それが「呼吸法だ!」と書いたのだが、大誠館の宮崎先生も「火の呼吸法を始めて以来、風邪もひかなくなった、インフルエンザにもかからなくなった」と言われている。
自分の知り合いに心療内科医がいるのだが、彼に聞いても「呼吸法は気持ち(脳)の安定にも効果があり、それが体にもいい影響を及ぼす。これは、実際に科学的裏付けもある」と言われた。

それを受けて小沢代表に「コロナウイルス感染者数が増えると同時に、不安を抱いている人も数多い。そういう人たちへのメッセージをはじめ、呼吸法の効果とそのやり方、ウイルス予防法などがあったら、ぜひ、教えてもらえませんか?」とヒアリングしたのが、今回の内容である。

統計的な情報に目を向ければ、考え方も変わってくる

「まずは第一に、ウイルスを治すのは自己免疫力しかないということをご理解ください。基本的に自分の力でウイルスをやっつけようという作業。そこが基本中の基本です。

逆に自己免疫力を下げてしまうのは、よく分からないことに対して恐怖感を持つこと。武道で言うと、知らない人と戦う方が不安感があります。日常生活においても知らない人と話す方が不安感があるでしょう。今回のコロナウイルスもそれと同じ。どういう病気か分からないから、余計に不安と恐れが生じるのです。結局は、恐怖心の伝染ということの方が大きいと思う。

ちょっと、話がそれるようですが、我々、武道家がなぜ仕合うかというと、相手というものを通して、自分の実力や技術を明らかにして、次なることへの糧とするものだからです。さらに向上したいがために仕合うんですね。エビデンス的に証明される強さ(心身の両面で)がなければ、武道を志す人間にとって、なんのバロメーターにもならないのではないでしょうか。武道をベースに考えた場合、フェイクという情報が多いので、その中からどれが本当かどうかを考えて、正しく対処をしていくべきでしょう。少なくとも、武道の体験というのは、限りなく実戦に近い疑似体験でなければなりません。そう考えてみた時に、まずは体というものを総動員して、どの情報が必要かを感じ取って、好奇心をもって、実態をつかんでいこうというのが基本的な姿勢だと思うのです。

話をコロナウイルスに戻しましょう。先ほど申し上げたように、ほとんどの人が病気を治すには、自己免疫力を上げるしかないのです。その手段の後に衛生、除菌、接触という要因がついてきます。

自己免疫力を高める方法は後でお話しますが、ここで大切なのは統計的な情報を得ること。様々な病気で何人の人が感染して、命を亡くしているかという情報を知ることです。それによって、おおよそのことが見えてくると思います。

例えば、国内におけるインフルエンザ感染者数は2019年の例を見ると、感染者数は約一万人超え、三千人以上の人が亡くなっています。肺炎(コロナウイルスではなく)では約12万人近くの人が亡くなっています。
この統計的な情報と事実をみれば、ワクチンがあろうが、薬があろうが、亡くなる人はおり、最終的には自己免疫力がウイルスに打ち勝った人のみ、治っているのです。

これに比べれば、まだ 今後どうなるかはわかりませんが、コロナウイルス感染者数は少ないうえ、死亡率もそれほど高くはないです。だからこそ、第一にきちんと自己免疫力を高めることが大切だと思います。
未知なるものへの不安は誰もが抱くものですが、恐れすぎてはいけないのです。さらに、このような不安・恐れというのは、伝播しやすいものがあります。それがコロナウイルスに関する国内の現状と言えるでしょう。
最低必要減の知識をちゃんと持たないと、不安が先行してしまいます。ですから、インフルエンザと比較するのはおかしいと言われるかもしれませんが、統計学的な数字を見ることも重要だと思うのです。

では、どうすればいいのか。
それは、マインドフルネスになることです。
自己免疫力を高めるための呼吸法をすることです」

一日23分間の呼吸法で自己免疫力を高める

呼吸法が人の免疫力上げるうえで効果があるというのは、前回の記事でも書いたように医師も言っている。では、小沢代表の呼吸法とはどういうものか、正しく知ってほしいので、それを聞いてみた。

「呼吸というのは、ゆっくり吐くと交感神経が優位になります。

具体的にその呼吸法を説明すると、まず朝、起きた時に火の呼吸法を3分行います。
これは鼻から吸って、鼻から吐くという呼吸法ですが、強く吐きながら1分間に360回という、とても早い呼吸をします。

そして、昼以降の活動期には、5秒吸って5秒吐くという呼吸法を10分行います。
この呼吸で5対5の呼吸法で程よい、自律神経系のリラックスした緊張を生み出します。

一日の終わり、就寝前には4対8の呼吸法を10分。
このように吐く息を長くすると、副交感神経が優位になって、とてもリラックスした状態になってきます。

火の呼吸法以外は鼻から吸って、口から吐きます。これらが人間の生活のサイクルに適した呼吸法になるので、自己免疫力の向上につながるのです。
これは座ってやった方がいいのですが、必ずしもそうではなく、身体感覚に集中している状態にすればいいです。場合によっては、満員電車の中でもいいです。
問題は腹式呼吸がしっかり、できていること。そして、雑念がわいてきたら、また、身体感覚に引き戻す。この繰り返しをしてください。上手にできたか?という○×を捨てて、とにかく呼吸に集中することです」

自分は呼吸法を武道の動きにも転換していきたいと思っているので、小沢代表から教えてもらった眉間と丹田を意識してやっている。
そして、これも小沢代表から聞いた話だが、呼吸というのは延髄と言って、一番、古い脳を無意識に使っているのが、何らかの危機的状況に直面した時、あるいは試合で言えば入場前のプレッシャー、日常生活で言えば人間関係などのストレス、特に急場のストレスでは呼吸に扁桃体という一部が関与するようになる。この扁桃体の興奮がストレスのスイッチになるのだが、この時に『これは人間の体における当然の反応なんだ』と思うだけで、実はストレス値は下がるそうだ。
そして、時間のある人はストレッチやウォーキングなどで5対5の呼吸法をすれば、より効果があるとも聞いた。特に朝の火の呼吸法は体温が上がるので、免疫力向上に大きな効果があります。

ここで、知人の医師から聞いた話も少し付け加えておこう。
体温を上げると免疫力は間違いなくアップする。免疫細胞は血液の中にいるが、体温が下がり血行が悪くなると、体内に異物を発見しても素早く攻撃できない。免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度と言われており、免疫力は体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするともいわれ、体温を上げることの重要性がよく分かってもらえることだろう。

そういう意味での火の呼吸である。これはスピードにとらわれることなく、吐く息を大切に。一秒に一回でも3分やれば、180回の呼吸数なので、それを目安に少しずつ増やしていけばいいとのことだ。みなさんもぜひ、上記で紹介した呼吸法で免疫力を高めてください。

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