前回は、相手がぶつかってきて相手との距離が無くなってしまった後の護身術の打撃を紹介した。
今回紹介する護身術の技は、急に近づいて攻撃してきた相手に対する肘打ち攻撃を紹介する。
相手との間合いを取っていたはずが、一気に間合いを詰められてしまった。
パンチや蹴りを出すには間合いがない。
そんな近距離での危機的な状況では、肘打ち打撃が有効である。
肘打ち打撃は、肘の当たる角度だけ気を付ければ、誰でも強烈な威力を発揮することができる。
相手が後ろから奥襟を掴んで攻撃してきた(写真A1~2)
相手が後ろに引いてくる力を利用して、肘を相手の顔の位置に合わせて振り出す(写真A3~4)
肘打ちした腕で相手の襟を掴んで、反対の腕も襟を持つ(写真A5~6)
相手の顎に頭突き攻撃をして相手を倒す(写真A7~8)
不意に相手が自分の胴に抱きついてきた(写真B1~2)
相手の方に振り向き、反転する力を利用して、肘打ちを相手の顔に打ち込む(写真B3~4)
その後、裏拳でさらに相手に攻撃する(写真B5~7)
足で相手の顔を蹴り、相手の戦意を削ぐ(写真B8)
相手が自分を見ながら前に進んできて、一瞬の隙に胴に抱きつかれ、押し込まれてしまった(写真C1~3)
さらに壁に強く押し込んできた瞬間、右脚を大きく外に持っていき、相手との位置関係をずらす(写真C4~5)
相手のサイドに回り込み、左腕で相手の頭を下にコントロールして、後頭部に肘打ち攻撃をする(写真C6~7)
相手の頭を手で押さえて膝蹴りを行う(写真C8~11)
今度は実際に東京の六本木のバーであった事件の状況である。
相手は目があった瞬間、タックル攻撃を行ってきた(写真D1~2)
その後、力いっぱい持ち上げてきて、倒そうとしてきた(写真D3)
右脚を大きくサイドに引き、相手の力の方向をずらす(写真D4)
間髪入れずに、顔に膝蹴り(写真D5)
さらに、とどめとして、相手の後頭部に肘打ちを打ち、倒す(写真D6~8)
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