RF空手一般エキスパートルール

A ルール (顔面パウンド有り)
B ルール (顔面パウンド無しボディパウンド有)

※国際大会に位置づけられる大会では青年アダルト部門18歳~35歳までは A ルール
ユース、マスターズ部門は B ルールで行われる。
その他大会はその限りではなく、申し込み状況によって安全性を最優先に主催者が判断する。

試合概要

第1項: 試合はパンチ、キック等の打撃技、投げ技、関節技、絞め技によるノックダウン及びギブアップにて勝敗を決する。

第1条階級

第1項

試合は部門別、体重無差別(申し込みの状況により体重別となる場合もある)にて行なう。年齢と性別により以下の通り部門を分ける。

一般男子4級以上の部
高校生男子4級以上の部
女子4級以上の部
マスターズ4級以上の部(試合時に35歳以上もしくは30歳以降に格闘技を始めた者)

申請体重から試合出場衣込み 2kgオーバーで反則 2 が付いた状態 2.5kgオーバーで失格となる。

第2条試合時間

第1項

試合時間
A ルール試合時間:3分 00秒グラウンド時間:50秒×2回延長戦 2 分グラウンド時間50秒×2 回
B ルール試合時間:3分00秒グラウンド時間;50秒×2回延長戦無し。

各部門共に再延長戦は行なわない。
主審の「時間ストップ」のコール又はジェスチャー以外は時計を止めない

第2項

グラウンド時間

グラウンド時間終了後は開始線に戻り、スタンド状態からの再開となる。
グラウンド時間内に選手がスタンド状態となった場合には、主審が「スタンド」とコールし続行する。
グラウンドコール後 5 秒以内に両者が立ち上がった場合はグラウンド回数に含まれない。各部門共に延長戦のグラウンド時間・回数は本戦と同じとする
主審の「グラウンド」のコール後グラウンド時間となり、上記グラウンド時間で行なう。

第3条服装

第1項

試合は禅道会技術部の認める市販の清潔な空手着、柔道着、柔術着を着用する。

袖等を短く切ったり変形させることを禁ずる。また、袖を捲くるのは禁止とする。
男子は空手着の下(上半身のみ)にはなにも着用してはならない。
禅道会生は禅道会認定の空手着に統一する。
始めから、もしくは試合において原型を異した物(切れたりしたもの)も次の試合に使用することを禁ずる場合がある。

第4条防具

第1項

試合は以下の防具の着用を義務付ける。

RF ヘッドガード(MW 製)
RF フィストガード(MW 製)
RF ファウルカップ(男子のみ)(MW 製)
RF レッグサポーター(MW 製)
ヒザサポーター・マウスピース(任意着用)

第2項

RFK 協会登録団体の選手は上記指定の競技品のみ可とする。

第3項

RFK 協会登録団体以外の選手でその他防具を持参する者は、指定品と類似している物で、大会審判部の許可を受け、認められれば使用できる。

第4項

防具を変形させたり傷を付けたりしてはならない。

第5条皮膚等への塗布

第1項: 出場選手は身体のあらゆる部位への油脂及び、化粧品類、整髪塗料の塗布を禁ずる。

第6条バンテージ及びテーピング・サポーター等について

第1項: バンテージ・テーピング・サポーター等の使用は認めない。但し、サポーター及びテーピングは大会副審判長もしくは代行として指名されたものに見せて許可を得れば、その使用を認める。

第7条試合場

第1項: 試合場は総合格闘技空手道禅道会技術部の指定及び許可する 7~10m四方の畳かマットで構成されものとする。

第8条審判

第1項

試合は以下の審判を配置する。なお、審判員は禅道会技術部主催の審判講習会を受講した者が行なう。

3審制主審1名副審2名
- 主審:選手の安全確保を最重要視したレフリングの義務を負い、試合に対して進行決着させる権限を有する。
- 副審:選手の安全確保を最重要視した主審の公正明大なレフリングの補助を行なう。
- 試合終了の判定時には主審、副審の計2名の旗数により試合の勝敗を決する。各審判はどちらかの優勢もしくは引き分けを旗で示し、過半数の旗数を得た方の勝ちとなる。過半数差のない場合は延長戦となり延長戦での判定は主審・副審ともにどちらかの選手に優勢の旗を上げる。分かれた場合は主審、副審の合議により勝敗を決する。
2審制 (1)主審1名 (2)副審1名
- 主審・副審の主な役割は3審制に準ずる。なお副審は主審と選手を挟む形で相対し、安全確保及びレフリングの補助を行なう。
- 試合終了の判定時には主審、副審を合わせた2名の旗数により試合の勝敗を決する。各審判はどちらかの優勢もしくは引き分けを旗で示す。以後は3 審制に準ずる。

第9条勝敗の判定

第1項

一本勝ち

3秒以上のダウン
6秒以上の戦意喪失
関節技・絞め技によるギブアップ
技有り 2 つによる合わせ一本
危険防止のため主審判定によるテクニカルノックアウト
相手選手が反則を 3 回もしくは悪質な反則により失格した場合

第2項

技有り

3秒未満のダウン
6秒未満の戦意喪失
危険防止のため主審判定による技あり

第3項

優勢勝ちの定義
試合終了時において「一本」「技有り」「反則 2 回以上」等の差が無い場合は、副審 2 名と監査 1 名の計 3 名による旗判定により勝敗を決する。

※判定の基準は効果的な打撃・組み技>効果的な積極性>ファイティングエリアコントロールの評価に基づくものとする。

第10条試合において認められる攻撃

第1項

スタンド状態

スタンド状態の定義:体の足の裏以外がマット(床)に触れてない状態を言う。但し、タックル等を失敗して膝や手が床についている場合はグラウンド状態と見なす。

第2項

スタンド状態での有効な攻撃

打撃技:突き・蹴り・膝蹴り・肘打ち・頭部、顔面以外への頭突き
それ以外の技:投げ技・倒し技・絞め技・関節技

第3項

グラウンド状態

グラウンド状態の定義:からだの足の裏以外の部分が継続的にマット(床)に触れている状態を言う。

第4項

グラウンド状態での有効な攻撃・反則

あらゆる関節技・絞め技
頭部・顔面に対しての打撃攻撃は A ルールでは、顔面へのパンチが認められる。
B ルールでは、グラウンド状態での頭部・顔面に対する打撃技は一切禁止とする。
グラウンド状態では頭部・顔面への蹴り技は全て禁止とする。(A・B 両ルール)
グラウンド状態では頭部・顔面への肘打ちは禁止となる。(A・B 両ルール)
グラウンド状態でも頭部・顔面への頭突きは禁止とする。(A・B 両ルール)
10 kg以上の体重差がある場合はグラウンド状態での頭部・顔面打撃に対する打撃技は一切禁止とする。
下の者が打撃攻撃をする場合はグラウンド状態で認められている打撃攻撃に準ずる。
タックルに対してのカウンター攻撃はスタンド状態に準ずるが、一度きった後及びグラウンド状態からのタックルに対しての頭部・顔面への蹴りは禁止する。

第11条場外

第1項

場外の定義
マット・畳（外側から2枚目）の外側ラインを境に内側を場内、外側を場外とし、場外に体の半分以上が出た場合には試合をストップし中央で「場外反則」のコールの後に再開する。但し、立ち組技において技の流れでライン際の微妙なところでグラウンド状態になってしまった場合やグラウンド状態でのラインの外に出た場合には試合進行の妨げにならない場所までは続行し、試合進行の妨げになる場所まで来た時は、主審の判断で「動くな」もしくは「ドントムーブ」とのコールで選手の動きをストップし試合場内に「動くな」とコールされた状態のまま移動し「続行」のコールにより続行する。

第2項

場外反則

打撃を嫌がって、故意に場外に出た場合
連打により場外に押し出された場合
組み技を嫌がって、故意に場外に出た場合
グラウンド状態で故意に、試合場マットの場外及び進行不可能な場所まで出た場合

上記の行為を行なった場合には、反則がコールされる。

第3項

試合時間内に、一本勝ちや技有りがない場合には、反則を 2 回以上行なった選手の負けとなる。

第4項

3 回で相手の一本勝ちとなる。

第12条セコンド・応援者

第1項

セコンド・応援者

セコンド・応援者は、試合中、自軍競技者に言葉による助言を与えることのみが認められている。
セコンド・応援者は、試合進行を妨げるいかなる行為を行ってはならない。
セコンド・応援者による反則は 1 回目で注意、2 回目で退場となる。また、重度の違反行為があった場合には、競技者が失格となる。
セコンド・応援者は、審判の注意を引いたり、審判の行動に影響を与えようとする行為を行ってはならない。
セコンド・応援者は相手選手及び審判員への抗議、罵倒、侮辱、暴力行為を行なってはならない。

第13条反則行為(故意過失に係らず反則とする)

第1項

反則攻撃

顔面への頭突
金的攻撃
膝関節蹴り
脳天、後頭部、延髄、脊柱、脊髄への打撃攻撃
脳天、後頭部から落とす行為
グラウンド状態の相手を持ち上げて床に叩きつける行為(バスター禁止)
3 本以下の指を決める行為
頭髪、喉、粘膜部分(目、鼻、耳、口、肛門等)への掴みや攻撃

第2項

その他の反則行為

審判の指示に従わない行為
帯で首を絞める行為
グラウンドの攻撃に関しては第11条に準ずる
ダウンしている者への攻撃
ヘッドガードを掴む行為
その他非道徳的な攻撃等
10 kg以上体重差がある相手への寝技時の顔面打撃その他大会運営に支障をきたす行為
セコンド・応援者による反則(第13条参照)

反則行為があった場合には主審が1度めで「反則1」というようにコールし 2 回で減点(技ありに次ぐ)、3 回で失格(相手に一本)となる。また、通念上悪質な反則があった場合には 1 度目の反則であっても主審の判断により減点や失格にすることができる。