武道とは、単なる格闘術ではありません。
己の技を磨き、体を鍛え、心を整え、実際の戦いに勝利する
そして社会に役立つ力を養う
そのための総合的な修行体系です。
しかし現代において、武道の本質が忘れ去られ、単なる格闘技となり勝敗や技術競争へと傾きがちな現状があります。
禅道会は、
ことを使命としてきました。
そこに欠かせないものが、座禅です。
座禅は、ただ静かに座るだけの修行ではありません。
呼吸を整え、心を鎮め、己を客観視し、やがて「己を超える」ための道となります。
さらに近年、脳科学の発展によって、
も、次第に明らかになってきました。
つまり今、伝統的な武道・座禅と、最先端の科学とが、一本の道に繋がろうとしているのです。
この冊子では、禅道会の修行体系を軸に、
を総合的に探求し、21世紀を生きる真の武道家像とは何かを描き出していきます。
本書が、
これから武道を志す人にとって、
そして今武道を修めているすべての人にとって、
新たな「道」を開く一助となることを願っています。
空手道禅道会 大畑慶高