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アイキモード①


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
文中に何度か書いてきたアイキモード、それが何かについて自分が体験した事実も書いておかなければならない。実際にこの身体で体感した摩訶不思議な合気の現象のことを。 初めてそれを体験したのは、平成二十六年の三月に本部道場の稽古に参加した時のことだ。どのような技を稽古していたかは覚えていないが、急に歩み寄ってきた会長が「おもしろい体験させてあげようか?」と言う。「はい!」と答える間もなく、「これがア

「合気」その技術


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
多くの合気系武術に共通して見られるキーワードがある。それは「圧と結び(合気)」である。 圧が強すぎれば、受ける側の筋肉に反射神経させてしまうから、かける側の「やってやろう」という意識は簡単に反応されてしまう。受け手のその思惑を見透かし、防御態勢を準備するので、これでは合気などかけられない。 その一方で圧が弱すぎれば、単なる腑抜けの技となってしまい、結びが生じる事は無い。これこまた合気が

合気伝承の歴史を知る


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
合気を探究するうえで、ある程度、その伝承を知る事は重要だと思う。いささか読みにくい所もあるかも知れないが、今回はできる限り簡潔に合気伝承の概要を書いてみたい。 日本最古の書「古事記」には、建御雷神(たけみかづちのかみ)が、建御名方神(たけみなかたのかみ)を「葦を取るように、つかみひしいで投げた」との記載がある。これは相撲の原点になったと言われる「手乞(てごい)」と呼ばれるものだ。この手乞

合気の章⑩


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
氣空術の稽古中にほんのわずかな力で相手が崩れる、倒れる状態を体験したある門下が思わず、こんなことをつぶやいたことがある。「こんなので技がかかるなんて…」と。 そうなのだ、自分でも信じられないぐらいの力でかかる。彼は続いて、こうも言った。「でも、力を入れないと、不安だもんなぁ」と。 まったくもって同感である。武道や武術をやってきた者でなくとも、人を何とかしようとする場合は「力を入れる」という

合気の章⑨


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
今まで、合気は無意識のなせる技と書いてきた。例えば、武道・格闘技経験者なら一度は体験しているはずである。何気なく出した打撃で相手をノックアウトした、何気ない投げが見事に決まったなど…。実攻防でこのような無意識の技が出ることはままある。そういうレベルまで達していくために、何百回、何千回と自身の技を繰り返し、鍛錬していくのだ。だから、合気も週に数回程度の稽古で会得できるものではない。稽古でできたと

合気の章⑧

合気の章

カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
相手の攻撃に対して、「受ける」のではなく、「迎え入れる」ぐらいの気持ちが無意識の技、つまり合気を成立させる。したがって、氣空術では「やってやろう」という意識を捨てろと指導されると同時に、可能な限り、触れた相手に優しく接触させるようなイメージを持つように言われる。それは格闘技でも同じだ。 例えば、シャドーボクシング。ただ、動いているだけでは何の意味もなさない。実際に目の前に相手がいるとイメージ

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