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合気の章⑧

合気の章

カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
相手の攻撃に対して、「受ける」のではなく、「迎え入れる」ぐらいの気持ちが無意識の技、つまり合気を成立させる。したがって、氣空術では「やってやろう」という意識を捨てろと指導されると同時に、可能な限り、触れた相手に優しく接触させるようなイメージを持つように言われる。それは格闘技でも同じだ。 例えば、シャドーボクシング。ただ、動いているだけでは何の意味もなさない。実際に目の前に相手がいるとイメージ

合気の章⑦


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
前回、実際の攻防で果たして合気は通用するのかと書いた。自分の体験から踏まえて言うと、それは極めて難しい。ただ、技の応酬の一場面への展開、あるいは柔らかい身体操作は活かせると思う。 その体験談の一つを書く。心と身体を使って無駄のない、自然な動きを修練するのが氣空術。しかし、支部稽古だけでは飽き足りないから、ものは試しと、打撃系武道をやっている知人とも実際に打ち合い、蹴り合いをする組手もやった。

合気の章⑥


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
合気をかけるとは「結び」を作ること。結びとは、相手に接触した段階でその相手と一体になってしまうことだと謎の空手・氣空術に書いてあった。 この結びを作るために必要なのが「圧」。たとえば、相手の胸に自分の手の平を当てると、ほんのわずかな接触状態にもかかわらず相手が押し返してくる。 そんな微妙な圧で、結び(合気)をかける。すると、相手は固まってしまう。 それは畑村会長曰く「ガラス細工のように固

合気の章⑤


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
前回の続き。 会長に呼ばれて、自分の前に立ったのは、その日の稽古が初めてという女性だった。そこでもう一度、同じ技を指導されたのだ。ただし、今度は会長がその方に介添えをして…。 すると、あっけなく崩された。それも一度だけでなく、二度も三度も。 次に会長はこう言った。 「今度は相手の両手をつかんでください」 そう言われて、彼女の両手首を痛くない程度に軽く握った。 そこで会長がその女性に

合気の章④

合気の章

カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
冠光寺流・名古屋の稽古で体験した畑村先生(以下、自分は氣空術門下であるため、会長と書く)の突きは本当に衝撃的だった。それを身をもって、感じたのである。その時は体験という形での稽古への参加だったが、「これは何としてでも、この突きを会得したい」と、その場で入門を決意した。 ちみに氣空術の本(謎の空手・氣空術)は体験稽古の前から読んではいたのである。自分は読書も好きだから、興味を引かれれば一気に読

合気の章③


カテゴリ: 格闘技の話 タグ:
前回の続き。炭粉氏の合気探求に強い関心を抱いたのは、炭粉氏自身がフルコンタクト空手のツワモノであるからだ。これが合気道をやっている人の書いた本なら、読まなかっただろう。ちなみに、炭粉氏が合気を実体験したのは、冠光寺流の保江師との出会いからである。合気系柔術の基本技の代表に「合気上げ」というものがある。お互いに座った状態で片方が相手の両手首をしっかり、押さえる。仕手側はそれを力ではなく、上げるの

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